350mlの缶の中に、人工衛星のすべてを詰め込む。
R-SECでは、学生自らがCanSatを設計・製作・運用し、
日本最大級の宇宙大会に挑戦しています。
CanSat(缶サット)とは、350ml缶と同じサイズの中に、 人工衛星が持つすべての機能を凝縮した模擬人工衛星です。 東京大学の中須賀真一教授によって開発されたこの教育プログラムは、 マイクロコンピュータ・センサ・GPS・無線通信機・電源系などを 実際に学生自身が設計・製作することで、宇宙開発に必要な あらゆる技術を体験的に習得できます。
CanSatは宇宙には行きません。気球やクレーン車で上空に運ばれ、 放出されたあとにパラシュートで降下しながら、 センサデータの収集・送信や自律制御などのミッションを遂行します。 そのわずか数分間のフライトのために、チーム全員が半年以上をかけて 設計・製作・テストを繰り返すのです。
空き缶(Can)サイズの模擬人工衛星(Satellite)。本物の衛星開発と同じプロセスを、学生スケールで体験できる。
入学後に基礎から学べる勉強会を開催。先輩メンバーが設計・製作・プログラミングを一から丁寧にサポートします。
入学した年の8月・能代宇宙イベントから参加可能。先輩と一緒に本番の大会を経験できます。
空き缶サイズの筐体の中に、衛星開発に必要なすべての要素が詰まっています。
R-SECでは、これらすべてのシステムを学生自身が設計・製作します。
CanSatの頭脳。センサデータの処理・制御命令の実行・通信管理をすべて担う中枢システム。ArduinoやSTM32などを使用。
現在位置をリアルタイムで取得。自律制御カムバック競技では、目標地点への誘導に不可欠なコンポーネント。
地上局との双方向通信を実現。テレメトリデータの送信やコマンドの受信を担う。920MHz帯などを使用。
気温・気圧・加速度・ジャイロなど多様なセンサを搭載。ミッションに応じてチームが自由に設計・選定する。
限られたスペースに収まる電源設計が必要。バッテリー選定から電力管理まで学生が一から担当する。
安全な降下のための展開機構。降下速度5m/s以下を確保するための設計が求められる重要な機構。
CanSatの競技は、設計から回収まで、本物の衛星ミッションと同じプロセスで進行します。
ミッションを定義し、回路設計・機体設計・ソフトウェア開発を行う。チームで役割を分担し、半年以上かけて機体を完成させる。
能代宇宙イベントなどの大会に出場。高機能アームの搭載や複数機による「隊列走行」など、チーム独自のミッションを定義して開発に挑みます。
高度30m前後から放出され、パラシュートを展開して安全に着地します。着地までの間もセンサデータの取得を継続します。
着地後、溶断回路を用いてパラシュートを切り離し、機体を展開。走行モードへと移行します。
GPSやセンサを用いて目標地点へ自律走行。未知の環境を走破し、ミッションの達成判定を行います。
CanSatプロジェクトを通じて、宇宙開発の現場で求められる実践的なスキルが身につきます。
筐体設計・パラシュート機構・展開機構など、実際に動く機械を設計する力。CADを使った3Dモデリングも習得できます。
C/C++によるマイコンプログラミング、センサ制御、自律制御アルゴリズムの実装。実際に動くコードを書く経験が積めます。
PCB設計・電源回路・無線通信回路の設計と実装。KiCadなどのEDAツールを使った実践的な回路開発を経験できます。
センサデータの処理・可視化・フライトデータの分析。PythonやMATLABを活用した科学的なデータ処理能力が身につきます。
設計・製作・運用を分担するチーム開発。問題発見から解決までをチームで乗り越える、実践的なプロジェクト管理能力。
設計計画書・技術発表会資料の作成。エンジニアとして必須のドキュメント力と、論理的なプレゼンテーション能力を養います。
R-SECでは、日本を代表する2つの学生宇宙大会への出場を目標に活動しています。
どちらも、全国の大学・高専から精鋭チームが集まる本格的な競技会です。
日本で最も有名な学生ロケット・CanSat大会。JAXAの種子島宇宙センターを舞台に、 全国から学生・社会人チームが集結します。 「日本で一番宇宙に近い場所」から自分たちの機体を飛ばす、 唯一無二の体験ができます。2005年から続く歴史ある大会です。
GPS・センサのみで目標地点に自律帰還。プログラムの腕が試される最難関種目。
地上局からの遠隔操作で目標地点へ誘導。操縦技術と機体性能の総合力を競う。
自由なミッションを設定し、その達成度・独創性・技術力を審査員が総合評価。
毎年8月中旬に秋田県能代市で開催される、日本最大規模のアマチュア宇宙大会。 大学生によるハイブリッドロケット打ち上げと、UNISEC主催のCanSat競技が同時開催される 9日間のビッグイベントです。全国の大学・高専から100チーム以上が参加し、 技術交流会や企業との交流会も充実しています。
大学生チームによる本格的なCanSat競技。自律制御・遠隔制御など多様な種目が設けられる。
大学生チームが自作したハイブリッドロケットを海岸から打ち上げる壮大な光景が見られる。
全国の学生チームと技術を共有し、宇宙関連企業の担当者と直接交流できる貴重な機会。
入学から大会まで、1年間を通じてCanSatプロジェクトに取り組みます。
新入生を迎えてチームを編成。CanSatの基礎講習会を実施。電子工作・プログラミング入門も行います。
ミッション定義・システム設計・回路設計・ソフトウェア開発を並行して進める。フィールドテストも実施。
秋田県能代市で日本最大規模のCanSat・ロケット大会に出場。1年生も先輩と一緒に参加できます。
能代の結果を踏まえて機体を改良。フィールドテストを繰り返し、種子島大会に向けて精度を高める。
設計計画書の作成と最終テスト。種子島大会に向けた機体審査準備と技術発表会の練習。
JAXA種子島宇宙センターで年間活動の集大成となる競技に挑む。日本で一番宇宙に近い場所で機体を飛ばす。